2017年6月19日月曜日

3DCG屋が1か月で「鋳造」に挑戦してみた



こんにちは。
みなさん「鋳造」ってご存知でしょうか
金属を溶かして型に流すアレです。
最近興味がわきまして、簡単なものであれば個人でも実践できるようですので
この1ヶ月で挑戦してみました。

とにかくまず調べた

とりあえずなんにも知らないので調べました。
鋳造にもいろいろと方法があるようで、1例として見つけた内容が銀や真鍮といったまさに鋳造という感じでして、、↓↓↓↓↓↓↓
本格的な鋳造に必要(であろう)もの

ワックス原型・・・石膏の型をとるために必要。型取りの際熱されて消えてなくなる
石膏型・・・金属は恐ろしく熱いので石膏に流す。最後に壊して中のものを取り出す
電気炉、溶解ポッド、、、真空鋳造機、、、排気の問題、、、高い

「大変すぎる」

なのでなんとか簡単にできないかと調べに調べぬき、
低融点金属」というものに行き着きました。
それならなんとシリコン型で鋳造できるのです



いきなり敷居が下がった。自分にもできるかもしれない、、
より敷居を下げたく片面だけの型抜き方式でやりました。

ということでまずシリコン型を作る


Zbrushでデザイン
ちなみにデザインはVR+ネコというニッチなデザインをしてみました。
えっちなVRを体験させてもらっているネコさんです。



DMMの精度の高いプラスチックのやつで出力




数日後、、、きた!出力費は2500円

そしてそれを元にシリコン型取り。
コレがまずまったくといっていいほど分からず、ネットで調べて
ひいひい言いながらやりました。






できた(後撮り)

いざ鋳造

ざっくり必要なもの(最低限構成)
ガスコンロorIH
シリコン型
るつぼとして計量カップ(今回はステンレス)
軍手
そして、、、
低融点金属!




この低融点金属、メジャーなのが3種類くらいあるようです。

ピューター・・・歴史のある合金 。中世に流行った。今は鉛(有害)を含まない
アロイ・・・よくわからない。 溶けるのが早い。割高
ホワイトメタル・・・鉛(有害)を含むことがある合金。 

という具合。

ということで鋳造します。
火で金属を熱する。溶けること溶けること。








そしてシリコン型にポイ。




数分待ちます。ほんとに数分。そして、、、

出来た!!!










ほんとに出来た。。。。すごい。。。!
感動でツイートしてしまいました。

冷静になってこの3種類の合金で成果物の差があることに気づきました。

ホワイトメタルざらざらが残る。(しかも買ったやつが鉛入りで有害なやつだった)

ピューター 形のトレースはきれいだがやっぱり表面ざらざら

アロイ きれい!!(でも高い)

その後いろんな試行錯誤でコンパウンドとやらを塗ったり、型をきれいに凸面だけでいけるよう見直して別日に再挑戦したりといろいろ試しました。色を染めたりもしてみました





ここにたどり着くまでに

かかったカネ!!約10万円!

こちらには載せてませんがこれ以前の無駄に終わったろんなこと試行錯誤する費用やら、手作り未経験者故になんにも道具を持ってなさ過ぎて
費用がかさんでしまいました。しょうがない

結構ソレっぽくなったのではないでしょうか。
1か月ネットにかじりついて調べて試した内容だけでここまでこれたのはなかなかだったんじゃないだろうかと思ってます。

こちらの記事あたかも初めて鋳造したかのような口ぶりなのですが、
数回のテストや失敗を重ねてうまくいったものを記事にしています。


低融点の鋳造、大きなお怪我をお召しになっても、取り返しのつかないことになっても、僕は一切責任取りませんが

自己責任で是非是非皆さんも挑戦してみてください。

ではでは


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